全部錯覚
せっかくノートを持ってガストに来たのに、ペンを忘れてしまった。
のでここに書く。久しぶりに。
こんな落ちてるのいつぶりだろう。そんな久々でもないのかな。終わったら忘れるから。
ここ数日、2週間くらい? もっと前から?
もやもや悶々としている。
全然好きじゃないと言い聞かせながら毎日考えてしまっている。
ただの錯覚なんだろうけど。
手近にちょうどいい人がいないから。ただそんな気分になってるだけ。好きになってみたいだけ。
本当は私は惚れっぽいんだ。だから苦しんでる。
こうやって、指導してくれる立場の人に抱いてしまう好意は、錯覚だ。
人は何か疑問を抱くと、脳に空白ができてそれを埋めようとする。
それが解決され埋められると快感を得るようになっている。アハ体験なんかがそうだろう。
だから、分からないことや、新しいことを教えてくれる人のことは好きになりやすいんだ。
そしてそれは錯覚なんだ。ニセモノ。
それに、私なんかが人を好きになっても良いことが無さすぎる。
だから認めたくないんだ。無理すぎ。
まず、自分が気持ち悪い。
誰かを好きになると、その人が全部になって、その人に好かれようと振る舞う。それが気持ち悪い。
一挙手一投足、見られるためのものになって、発言も行動も見せるためで、気にして欲しくて、気持ち悪い。
私なんかが人を好きになってはいけないという思いが強くある。
太ってるし。太ってるからブスだし。お洒落も苦手。女の子らしく振る舞えない。部屋が片付けられない。ずぼら。声が可愛くない。発言も。汗っかき。アトピー持ち。箸やペンの持ち方が変。食べ方が汚い。
人と付き合うために改善しなきゃいけないことが山ほどある。だから無理なんだ。普通の女の子レベルに達するまでが途方もない。
こんな私が誰かを好きになったところで結果は知れている。傷つくだけだ。だから最初から好きにならないようにしている。
どうしようもないんだ。
でもどうせ、この気持ちだって、しばらくしたら今までと同じように“なかったこと”になるんだろう。
何なんだよ。くそ。